水曜日, 12月 06, 2006

たこ焼

たこ焼き

私の育った家は、家族揃っての外食はめったににしなかったけど、おいしいものを食べて育ったと思う。祖父母がいて大家族でお付き合いも多く、頂き物がよくあったし、食べることが楽しみという家風のせいもあったと思う。旬のお魚、野菜、果物は欠かさなかったし、節句のものは全て家で作った。母親は料理が上手で、忙しくても食べることには手を抜かないという信念があったようだ。今、私は自家製パンを焼くし、弟はデザート作りが上手、兄も酢豚や餃子といったものを作るのは料理が上手だった母親の影響が大きいと思う。

覚えているかぎり小さい頃から、祖父は毎晩の晩酌が楽しみだった。それから年寄りたちは早く晩御飯を食べたがる。特に冬になると日が暮れるのが早いので、暗くなると晩酌、晩ご飯を済ませて、お風呂に入り、ぬくぬく温まって、布団に入る。でも育ち盛りの私たちは9時ぐらいになるとお腹が空いて、冷蔵庫をごそごそ探検し始める。夜鳴き蕎麦のラッパや石焼芋が時々来たけど、ほんのたまにしか買わなかった。母親はあまり衛生的でないと思っていたようだ。後で、駅前のたこ焼屋のおっちゃんが、路地裏で立ちしょんをして、手を洗わずにまたたこ焼を焼いていたのを目撃したと言っていた。父親が好きだったのが、鍋焼きうどん。アルミの容器に麺とあぶら玉と汁が入っていて、直接コンロにかける。おすそ分けをもらったが、とてもおいしかった。私は一時、フランスパンに凝って、オープンサンドというのを作った。あの頃の日本のフランスパンだから、今ほどおいしくはなかったはずだけど、斜めに切って、マヨネーズとからしを塗った上にきゅうりとハムをのせる。挟まないオープンサンドといのが、粋な気がした。

それから何といっても夜食ナンバー1メニューはたこ焼きだった。関西の家はだいたいどこの家にもたこ焼き用の鉄板がある。ガスコンロを火燵の上に出したり、葱、蛸、紅しょうがを刻んだり、みんなで手分けして行う。初期は小麦粉と出し汁の割合がよくなくて、かちかちの硬いたこ焼を作ったことがあるが、改良されて、柔らかいたこ焼が焼けるようになったし、ひっくり返すのも上手になった。ひっくり返してから、くるくると回してまん丸に作るのも楽しかった。ソースと鰹節、青海苔をかけてできあがり。家の近所にたこ焼屋をやっているおばあちゃんがいたけど、経費節約のためか、蛸の代わり竹輪がはいっていた。それを割り箸に3つとか5つ刺して売っていた。竹輪のたこ焼は1個十円だった。

ある晩、たこ焼を焼いていたら玄関でバンという大きな音がした。台風が来ていて玄関の引き戸が外れて倒れていた。それからてんやわんやしていたはずだけど、あまり覚えていない。夜のたこ焼は楽しいイベントだったけど、一度「たこ焼作ろう」と誰かが言うと、母親が「やめときよー」とやんわり言っていたことがある。一日の仕事と家事が終わってから台所が汚れて、また後片付けはしんどかったと思う。そんなことはあまり考えず、たこ焼を焼いていた気楽で平和な時代だった。

2006125

2 Comments:

At 12:10 午前, Blogger toshie said...

えらい頑張って、長い作文をかきましたね。そして遠い昔を思い出しました。今と違って仕事は忙しかったけど、大人も子供も良き時代でしたね。晩ご飯をつくります、レンコンのきんぴらと林檎とブロッコリーのサラダ、隣の売り出しのブリ、うすぺらのをやきます。

 
At 7:48 午後, Blogger edo said...

そうですね、昔は十津川の辺からか松茸を貰ってめっちゃおいしい松茸ご飯を食べたことは、松茸を見るたびに思い出します。また、イノシシ肉も貰って食べたかな。あとは加太のおばちゃんの行商からか、鯨肉を良く買って小麦粉を付けてソテーし、それにトンカツソースをかけて食べたのも懐かしいし、おいしかった。最近は高いし、食べてもそれほどでなっかた。父と祖母は干しするめイカの天ぷらを好んで食べてました。今もたまに食べているでしょうが、昔ほどは食べていないでしょう。昔は必ず食卓に並んでいたような記憶があります。最近居酒屋で食べた、干しするめイカはかりっとしていて抜群に旨かったです。これに似て、うちの末娘はするめイカ好きで、コンビニではお菓子の替わりに、しょっちゅ買って食べています。これを車の中で食われるとめちゃ臭い。台風の時のたこ焼きだけは今でも良く覚えています。これは台風だから止めようと母が言ったけれども、台風ですることも無く、たこ焼きを始めたと思います。すると途中で玄関の引き戸が風では倒れて、家の中に風が吹き込んで来ました。たこ焼きは一時中断して裏から、色々運んできてなんとかしたはずです。その中にわらのどんごろすの袋もあり、その一部がたこ焼きの粉の中に入り、焼いたらわらが出てきたんじゃなかったかなと記憶してますが。まあ、しょっちゅうしてましたね。最近でも時々たこ焼きはします。それでも年に2,3回ですかんねえ。まあ、おいしかった食べ物のことは良く覚えています。怒られたことは、倉に閉じこめられたことは覚えていますが、それ以外はあんまりなかったのかな。今は子供にしょっちゅう怒っていますが。昔と違うのは今は携帯電話、ゲーム機、パソコン、インターネットと大人もはまりこむ物はあふれているので、子供も同様に欲しがり使いたがることです。それを旨いこと止めさしたり、諦めさしたり、ダメだ言ったりとなかなか難しい。周りでは結構持ってることもあるし。エンジニアの私としては、何か作ることに興味を持ってもらえるとうれしいのですが、色々試しましたが、なかなかです。毎日2時間の塾通いと、1時間のYouYube,1時間のメール、チャット(他にまんがなどもあるようですが)をどうさせていくか、なかなか難しい。時間を決めてはいるが、旨いこと延長するし、親が居ないときはずっとしていることもあるしで、嫁さんとも悩んでいます。私はまあ何とかやっていくとは思っています。前にもきいたかもしれないがパソコンの制限はどうしてますか?では。

 

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